2010/8 米・新築住宅販売 年率 28.8万戸

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米商務省が発表した2010年8月の米国の新築住宅販売は、前月と変らず、年率28.8万戸となりました。
1963年の統計開始以来の低水準の販売ペースが続いています。


新築住宅在庫は、20.6万戸と42年ぶりの水準に減少しましたが、8月の販売ペースでは8.6カ月分に相当し、過去の平均である6ヶ月分と比較すると、在庫は過剰であると言えます。

上のグラフは、米国の新築住宅に関する以下の推移です。
・販売戸数
・供給月数(=在庫戸数÷販売戸数)
・在庫戸数

拡大図は、以下のリンクを開いて、2,3,4番目のグラフをクリックしてください。
New Home Sales August 2010 (Repeat with graphs)

依然として、中古住宅の大量在庫が存在しているために、新築住宅の販売は、低迷しています。

新築住宅販売の不振は、個人消費の減少、建設業等の雇用の悪化を通じて、米国の経済成長率を引き下げる要因になります。

今後、販売不振によって、住宅価格が1割程度、下落することが予想されるので、価格低下が住宅販売のインセンティブになるかどうかを注目しています。