上のグラフは、1900年から2004年までの約100年間における、インフレの国と国債がデフォルトした国の比率の推移です。
赤い線が、世界の国数に対する、国債がデフォルトした国の比率で、青い線が、インフレ率が20%を超えた国の比率です。
赤い線が、世界の国数に対する、国債がデフォルトした国の比率で、青い線が、インフレ率が20%を超えた国の比率です。
米ハーバード大学のケネス・ロゴフ教授の最近の論文からコピーしてきました。
This Time is Different. A Panoramic View of Eight Centuries of Financial Crises, Reinhart & Rogoff
This Time is Different. A Panoramic View of Eight Centuries of Financial Crises, Reinhart & Rogoff
1910年代は顕著ではありませんが、1930-40年代と1980-90年代は、インフレと国債デフォルトに強い相関関係が見られます。
さらに、このグラフを詳しく見て気が付くのは、インフレ率が20%以上の国が10%以上、増えると、その後、10年以内に、国債がデフォルトする国が、全体の35%かそれ以上に増えるということです。
現在は、デフレ傾向が強いので、国債デフォルトの拡がりは見えませんが、今後、インフレに転換した時は、やはり、気を付けた方が良いでしょう。