「灼熱の夏」で危機、ロシアの農家と穀物市場戦略

小麦は、世界的に多くの国が生産しており、他国の減産分を補う事は、他の穀物よりも容易だと言われています。

ただし、ロシアは国内消費量が年間7500万と大きいので、もし、備蓄在庫(約2400万トン)が底を付いて、輸入国に転落する事態になれば、穀物相場はさらに大きく動きます。

また、在庫が残っていても、備蓄小麦の3分の1以上は内陸部のシベリアにあることから、欧州への鉄道輸送コストの高さを考えると、早期に輸入に踏み切る可能性も否定できません。