アブダビ投資庁 初めて投資実態を公表

世界最大のSWFであるアブダビ投資庁が、初めて、投資実態を公表したというニュースです。


・今回、アブダビ投資庁は、約5000億ドル分の資産の分配について、発表した。

・地域別投資比率は、60~85%が欧州・北米、25~45%がアジア及び新興国

・今回、総資産額の発表は行われなかった。ある推計によれば、8000億ドルと言われている。

・資産の種類別比率は、46%~65%が開発途上国新興国の株式。

・10%~20%が、ソブリン債

・5%~10%が、ヘッジファンドまたは管理ファンド。

・10%超が現金。

・過去30年間の平均運用利回りは、8%。

・過去20年間の平均運用利回りは、6.5%。

・United Nations Conference on Trade and Development の報告では、2008年の経済危機で、アブダビSWFは、1830億ドルの被害を受けている。

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予想よりも、ソブリン債の比率が低く、新興国株式への投資が多いように感じます。

今回、アブダビが公表した内容は、SWFの一部分のみで、この報告だけでは、全体の投資状況は、把握できないようです。