検証システム 第17回 移動平均計算用サーバーシステム(1)

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今回と次回の二回に分けて、移動平均金利を計算するためのデータベースサーバーシステムについて、説明します。
このシステムは、個人的に作った非公開のシステムなので、説明が不要だと思う方は、読み飛ばしてくださって結構です。
案外、手間のかかる作業が必要だと言うことを理解されれば、十分だと思います。

●1.CSVデータのインポート

FRBのサイトからダウンロードしてきたCSVデータをコメント行を削除するなどの編集をした後、サーバーのデータベースにインポートします。

受け入れ側のデータベースのテーブルは、3ヶ月債テーブル(Y003TBL)、10年債テーブル(Y004TBL)というように、CSVデータに対応して、満期期間ごとに用意しておきます。

PostgreSQLのシステムのコマンドラインから、以下のようにコマンドを投入します。

COPY Y003TBL FROM './FRB_H15.csv' using delimiters ',';

1番目の図は、インポート後の3ヶ月債テーブルを、Accessからリンクして開いたものです。

2/12のデータのように、休日の金利データに、N/Dが入っています。

●2.イールドテーブルへの格納

次に、上のCSVデータを直接インポートしたデータから、金利にN/Dが入っているような不要データを除外して、金利データを統合管理するイールドテーブル(Y001TBL)に、格納します。
操作は、サーバーシステムのWeb画面を使って行います。

上の図2は、その操作画面です。
3ヶ月、10年などの期間を選択して、「送信ボタン」を押します。


●3.確認画面

イールドテーブルに格納する前に、確認画面が表示されます。
この確認画面には、期間、入力件数、エラー件数、格納対象件数が表示されます。
エラー件数にカウントされているのは、金利にN/Dと入っているデータと、取引日付が1970年1月1日以前のデータです。
「インポートする」を押します。

注)Javaの制約で、1970年1月1日以前のデータは、対象外となります。

●4.完了画面

イールドテーブルへのデータ格納が完了すると完了画面が表示されます。
この完了画面には、期間、入力件数、エラー件数、格納完了件数が表示されます。
「了解」を押してメニューに戻ります。

●5.イールドテーブル(Y001TBL)

5番目の図は、データ格納後のイールドテーブル(Y001TBL)です。
やはり、Accessからリンクして表示したものです。

項目は、左側から満期期間(月数)、取引日付、金利浮動小数点表示)、金利(100倍して整数表示)、更新日付の順です。

1.~5.と同様の手順で、10年債の金利データも、一旦、10年債(Y004TBL)にインポートした後に、イールドテーブル(Y001TBL)に格納します。

次回は、後半の移動平均を計算する処理について説明します。