2010/1 米・住宅販売レシオ 16.3

イメージ 1

イメージ 2

2010年1月の米国の住宅販売レシオは、16.3となり、前月の15.9よりも、0.4ポイント増加しました。
平常時の住宅販売レシオは、約6.0ポイントです。
 
中古住宅販売(年率)A:505万戸
新築住宅販売(年率)B:30.9万戸
住宅販売レシオ(=A/B):16.3

上の1番目のグラフは、1994年からの米国の住宅販売レシオの推移です。
住宅バブルの崩壊以降、差し押さえられた中古住宅が投げ売りされているため、住宅販売レシオが急上昇しており、現在もピークに近い水準にあります。

拡大画像は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
More on Existing Home Sales


2番目のグラフは、新築住宅販売(赤い線)と中古住宅販売(青い線)の1994年以降の推移です。住宅バブルが崩壊する2006年以前は、両者の間にギャップは無く、同期的に動いていたことが分かります。

今年も、住宅ローンの延滞の増加に伴い、差し押さえやショートセールスが増加しており、住宅販売レシオが急低下する兆しは見えません。

これらのことから、米国の住宅販売が正常化するまでは、あと、数年かかり、この間の米国の成長率は低く抑えられると考えられます。