フォークランド紛争とスーパーサイクル

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昨日、投稿したように、現在、南米のフォークランド沖での石油開発の権利を巡って、イギリスとアルゼンチン、スペインなどが自国の権利を主張して争っています。
【図解】フォークランド沖の油田開発

1980年代の初めにも、このフォークランド諸島の領有権を巡って、イギリスとアルゼンチンが対立して、戦争にまで進展して、両軍で千人ほどの戦死者が出ました。
フォークランド紛争

このフォークランド紛争は、1982年3月19日に始まり、同年6月14日まで続きました。
1982年は、現在から28年前であり、商品と株式のスーパーサイクルの一回の周期である28年と同じ期間です。

注)商品と株式のスーパーサイクルとは、原油穀物などの商品価格と株式の価格が、逆相関の関係で、交互に28年周期で、高値と安値を繰り返すという考え方です。

上のグラフは、1969年から2002年の長期的な原油価格の推移です。
資源エネルギー庁
1982年当時は、第二次石油危機の直後で、原油価格が高騰していることが分かります。
おそらく、他の商品価格も高騰していたことでしょう。

フォークランド紛争の原因は、アルゼンチンの内政の混乱から国内の不満をそらすために、当時のガルチェリ政権が、仕掛けたものと言われていますが、実際には、南極の資源開発を巡り、補給基地として戦略上、重要なフォークランド諸島を確保したいという両国の思惑があったと言われています。

前回から28年の時を経て、商品価格の高騰と資源を巡る争いが、また、繰り返されていると言えるのでしょう。