2009-2010年 世界の銅需給(ICSG)

JOGMECが、2009年10月5~9日に、ポルトガルリスボンにおいて開催された国際非鉄金属研究会秋期会合についてレポートしています。


その分科会の国際銅研究会ICSGで、2009年と2010年の世界の銅需給について、報告がありました。

【世界の銅需給】
(2009年)
鉱石生産量 15,834.6(+2.9%)
地金生産量 18,301.5(+0.4%)
地金消費量 17,724.7(-1.6%)
需給バランス +367.9

(2010年)
鉱石生産量 16,890.9(+6.7%)
地金生産量 19,674.9(+7.5%)
地金消費量 17,679.0(-0.3%)
需給バランス +539.3

単位:千トン
括弧内は対前年比

地金の消費量は、2009年に中国が備蓄を積み増した影響で、2010年は、若干、減少する見込みです。

鉱石生産量は、新規鉱山の生産開始と生産調整中の鉱山の回復で、2010年は、大幅に拡大する見込みです。

地金生産量は、精錬所の能力拡大で、これも、大幅に拡大する見込みです。

2010年に向けて、需給は緩み気味となる予測ですが、景気回復の程度によって、OECD諸国の需要が上振れする可能性もあると思います。