2009/10 米・住宅価格(ケースシラー指数) 変化なし

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米国の2009年10月の主要20都市圏の住宅価格動向を示す指数(ケースシラー指数)は、前月比で、変化がありませんでした。これまで、五ヶ月連続で上昇していましたが、早くも頭打ち感が出てきました。


上の最初のグラフは、1987年からのケースシラー指数の推移です。
青い線が、10都市の指数で、赤い線が、20都市の指数です。

拡大図は、以下のリンク(CR氏のブログ)を開いて、最初のグラフをクリックしてください。
Case-Shiller House Price Graphs for October

前月まで続いていた価格上昇は、米国政府の住宅購入支援策による人工的なものと考えられ、政策が終了した場合、その効果が薄れて、住宅価格が再び下落すると考えられます。

二番目のグラフは、米国民の平均収入に対する住宅価格の割合の推移です。
拡大図は、以下のリンク(CR氏のブログ)を開いて、1番目のグラフをクリックしてください。
Are Homes now "Cheap"?

このグラフを見て分かるように、バブル以前の過去の水準と比べると、収入に対する住宅価格が依然、割高であり、今後、1割程度、住宅価格が下落する必要があると言えます。

2010年は、商業用不動産と住宅価格の両方の資産価格が下落するため、金融機関の経営を圧迫すると予想されます。