IFPRI 気候変動により中国の穀物生産が37%減る可能性を指摘

国際食料政策研究所(IFPRI)が行なった最近の研究によると、気候変動によって、中国の穀物生産が37%減る可能性があるとのことです。


・この研究によると、平均気温が1℃上昇する毎に、中国の穀物生産は、10%減少する可能性があるとのことです。

・実際に、2009年の中国のトウモロコシ生産は、干ばつのために、13%減少しました。

・この研究によると、現在の気候変動が継続した場合、南アジア全体では、2050年までに、小麦のイールドが50%、米は17%、そしてトウモロコシは6%減ると予測しています。

・もし、現在の気候変動が継続して、中国の穀物生産が減り続けるならば、供給の減少と需要の増加を補うために、穀物の大規模な輸入をせざるを得なくなると考えられます。

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ここで言っている中国の穀物とは、主にトウモロコシの事だと思います。
中国全体では、まだ、トウモロコシは供給過剰ですが、既に、中国南部の地方では、輸送コストが割安な外国産のトウモロコシの輸入を開始しています。
数年以内に、中国全体でも、トウモロコシが供給不足に転落するかもしれません。