2009年10月の米国の中古住宅販売と中古住宅在庫が発表されました。
中古住宅販売戸数は前月比10.1%増加して、年率610万戸となりました。市場予想の570万戸を大きく上回りました。
これは、米政府の住宅購入支援策の効果が大きく寄与していると考えられます。
上の最初のグラフは、中古住宅販売の推移です。
拡大図は、以下のリンク(CR氏のブログ)を開いて、グラフをクリックしてください。
Existing Home Sales increase sharply in October
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Existing Home Sales increase sharply in October
10月の住宅在庫は前月比3.7%減の357万戸と前月から縮小しました。
中古住宅在庫の減少は良い兆候ですが、しかし、正常値と比べて、依然、高い水準に在ります。
中古住宅在庫の減少は良い兆候ですが、しかし、正常値と比べて、依然、高い水準に在ります。
三番目のグラフは、中古住宅在庫が販売数の何ヵ月分に相当するかという供給月数の推移です。
現在の販売ペースで7.0カ月分と、これも前月から減少しています。
正常値は、6ヶ月程度です。
現在の販売ペースで7.0カ月分と、これも前月から減少しています。
正常値は、6ヶ月程度です。
中古住宅の在庫と供給月数の減少は、通常は良い兆候ですが、政府支援策による人工的なもので、長続きはしないと考えられます。
例えば、中古住宅の在庫が減少している一方で、集合住宅の空室率が増加して賃貸料が低下しており、今後は、購入よりも賃貸を選択する人が増えると考えられます。
また、住宅ローンの延滞の増加で物件の差し押さえが増加しており、今後、中古住宅の在庫が再び増える可能性も高いと考えられます。