中国の第3世代原子炉 ウェスチングハウス社の「AP1000」が優位に

各国で採用予定の第3世代原子炉の問題が指摘されていますが、中国では、東芝子会社のウェスチングハウス社の「AP1000」が優位に立っています。


サーチナより引用
・フランス、英国、フィンランドの当局は、11月2日、フランスAREVA社の第3世代炉「EPR」(加圧水型炉=PWR)の計装制御システムに問題があるとした声明を共同で発表した。

・また、米国原子力規制委員会(NRC)は、10月15日、ウェスチングハウス社の「AP1000」(PWR)の安全問題を指摘した。

・「AP1000」の問題は、遮蔽建屋の実証試験の不足で、大幅な設計変更を要求されている「EPR」よりも、軽微な問題である。

・中国では10月末現在、採用する炉型が公表されている発電所だけ見ても、60基を超える「AP1000」の建設が計画されている。内陸部に建設される原子力発電所では、「AP1000」を採用することが決まっていることから、同型炉がさらに増えるのは間違いない。

・今のところ中国の第三世代原子炉では、「AP1000」が圧倒的に優位に立っている。

・第三世代が普及するまでの間は、「第2世代+(プラス)」と呼ばれる炉型が主流となる。この世代では、中国製の「CPR1000」が有力だ。

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大規模な原子力発電の導入を進めている中国ですが、大型機については、優勝劣敗が次第に明らかになってきた感があります。
今後は、小型機の開発で国内外の各社が競う事になりそうです。