ローゼンバーグ氏のGDP予測が教えてくれる事

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昨夜、米商務省が発表した3Qの米国GDP速報値は、前期比年率で3.5%増と市場予想の3.3%増を超えて、5四半期ぶりにプラス成長に回復しました。


予想外の強さといわれていますが、今年の初めのGDP予測で、当時メリルリンチのアナリストだったテービッド・ローゼンバーグ氏が、3Qの3.5%増を予測していました。

上のグラフは、今年の2月時点の四半期別GDP予測の比較で、赤色がメリルリンチ(ローゼンバーグ氏)、青色がノーザントラスト(ポール・カスリエリ氏)、緑色がUCLA、薄青色が当時の市場コンセンサスです。

拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。


悲観一色だった今年の2月時点での、ローゼンバーグ氏のGDPの強気予想は見事だと言えますが、彼は、3月以降の株価の上昇を過小評価して、完全に見逃してしまいました。

最近では、「現在の株価は、20%以上過大評価されている。」と苦しい言い訳を言っています。


私見ですが、マクロ経済分析は現状認識には役立ちますが、それだけで、将来のGDPや株価の変化を予測することは、至難の業だと思っています。

イールドカーブなど、相場が一旦、解釈してフィードバックしてくれる情報を読み解くことが、未来の相場の転換点を知る重要な鍵だと考えています。