水メジャーを目指す日本企業の動き

現在、水処理プラントの管理・運営事業などの上流工程は、フランスのスエズヴェオリアなどの欧州の水メジャーの独壇場になっています。

逆浸透膜などの部材供給が中心だった日本の化学・合繊メーカーも、水メジャーに対抗するために、水処理の上流工程の受注を狙う動きが活発化してきました。


東レアルジェリアで海水を淡水化する世界最大のプラント向けに水処理膜を受注。

旭化成は中国で工場排水の再利用サービス事業に参入。


・全面統合が実現すれば、新会社の売上高は単純合計で約400億円規模となり、プラントメーカーを除く水処理膜メーカーでは国内2位の東レの水処理事業(約470億円)に匹敵する。

・環境規制の強化や人口増を背景に、水処理事業の世界市場(05年は60兆円)は25年に111兆円に拡大する見通し。

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人口の増加や新興国の経済成長で、世界的に水の需要は、高まっています。
河川や地下水などの一次水の供給は限られており、今後、工場廃水や生活廃水の再利用や海水の淡水化などの二次水の供給を増やしていく必要があります。
水処理事業は、最も成長が期待される分野の一つです。