夏の北極海の海氷 2年続けて拡大

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2007年に観測史上最小を記録した北極海の夏の海氷が、2008年に続き、今年もさらに拡大していることが人工衛星の観測で明らかになりました。

上の写真は、上から順番に、1979年、2007年、2009年の夏の北極海衛星写真です。
青色の部分が北極海の海氷で、白色の部分がグリーンランドです。
JAXA地球観測研究センター

写真を見て分かるように、2009年の海氷は、1979年と比べると小さいものの、2007年と比べると大きく回復しています。

このような現象は、「地球温暖化北極海の海氷が融解する。」という説に疑問を投げかけています。
夏の北極海氷2年続け拡大 「温暖化で消滅」説に波紋?

同じ現象がメディアによっては、下のように全く異なった趣旨で報道されています。
北極海の氷、過去3番目の少ないレベルに=米報告書

米報告書のニュースの中では、2009年の海氷の回復を下のように、伝えています。
●これまで最も海氷が少なかったのは2007年だが、専門家によると、今年の夏は比較的気温が低かったことなどから、過去2年に比べて改善しただけで、報告書は「(気候変動が原因とみられる)長期的な夏期の海氷減少は、今後も続くとみられる」としている。●

気温低下は、2009年に限った現象でしょうか?

実は、気温の低下は、今年の夏に限ったことでは無く、2000年以降、顕著になっている傾向です。
上の四番目のグラフは、IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)が計算に基づいて予測した気温(黄・赤)と実際の測定値(緑・青)との比較です。

IPCCが予測した地球温暖化による気温上昇は、起こらず、実際には、低下傾向にあることが分かります。

最近の気温低下の原因は、解明されていませんが、「太陽黒点の減少説」が一部で言われ始めています。