イラク 北東部の農業地域で水不足が深刻化

上は、三年前の2006年4月6日のニュースですが、現状は、さらに、イラクの水不足が深刻化しているようです。

下は、水不足によって、イラクの農民が村を離れざるを得ない状況になっているという、今月、10月2日のニュースです。


イラクの当局者によると、干ばつとイラン国内のダム建設による水位低下によって、この数週間で、イラク北東部ディヤラ地域の数百の農家が、村を離れてしまいました。

・村人の話では、「イランがダムによってハラン川の流れを堰き止めてしまい、自分達では、低い水位の川の水をポンプで汲み上げるための燃料費が出せない。」とのことです。

・イランの国境に近い村では、最も水不足が深刻で、既に廃墟同然です。

・残った村人に対して、米軍が給水車で毎日、給水を行っています。

・井戸を掘る事も試みましたが、水に含まれる塩分が多くて、動物も飲めません。

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イラクやイランの水不足は、深刻さを増しています。
地下水の塩分濃度が高いということは、過剰揚水によって、帯水層の水が枯渇してしまったのかもしれません。
今後、紛争の引き金になる可能性があるので、注目して見る必要がありそうです。