・確かにOPECメンバーではないロシアは生産削減に同調する必要は無い。
・しかし、これまでのロシアの言動を振り返ると、減産に対する確約はしないまでも、リップサービスの「口約束」をしていることは紛れも無い事実である。
・原油価格はこの間、OPECの減産が奏功し、年初の30ドル台から70ドル前後にまで回復した。これによってタナボタの利益を得たのが誰であり、割を食ったのが誰であるかは明らかであろう。特にOPEC最大の生産国であるサウジアラビアの逸失利益は莫大である。
・12月総会の減産決定後、OPEC加盟国はほぼ減産幅を遵守し、その結果価格は70ドル前後まで回復した。
・しかし最近では加盟国に抜け駆けの増産をする国が絶えないようであり、Bloombergによれば3-4月に80%であった遵守率は最近では71%に落ちており抜け駆けの増産に走る国が少なくないようである。その筆頭格がベネズエラと言われる。
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来年には、OPECの減産協定は、解除されると思います。今後の原油価格の動向が気になるところです。
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