北極海・北東航路 初めての欧米商用船による航行

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上の最初の画像は、北極圏海氷モニターのページから取得した9月17日時点の北極海の海氷の様子です。

夏になって、氷の面積が縮小して、北極点を中心した9時の方角にあるロシア沿岸で氷が消えて、北米のベーリング海から北欧のバレンツ海まで、航行が可能であることが分かります。

この海氷が溶けた海域を利用して、9月上旬に、ドイツの貨物船2隻が、韓国・蔚山(ウルサン)から、北極海のシベリア沖「北東航路」を経由し、ロシアのオビ川河口のヤンブルク港に到着しました。


今後、ドイツの貨物船は、ヤンブルクで積み荷の一部を降ろし、ノルウェー北岸を経てアムステルダムを目指すそうです。ドイツの船会社によると、北東航路の欧米商用船による航行は初めてのことだそうです。

北東航路は、スエズ運河を通過する既存のインド洋航路に比べ、海賊の心配が無く、大きな船が通れる上、距離も3分の1短いので、アジアの輸出国にとって、大きな恩恵となる可能性があります。