米国の食品会社 砂糖の輸入関税の免除を政府に要求

砂糖価格の高騰を受けて、米国の複数の食品会社が、政府に対して、砂糖の輸入関税の免税を要求したというニュースです。


クラフトフーズ、ジェネラルミルズ、ハーシーなどの大手の食品会社が、連名で、トーマス・ビルサック農務長官に要望を提出しました。

・砂糖価格が高騰する中で、砂糖を輸入しようとしても、関税の制約があるために、自由に調達できないからです。

・現在の状況が続くと、小売価格への転嫁、もしくは、業績悪化による従業員の解雇につながります。

・食品会社と国内の砂糖生産者とは、長い対立があります。

・食品会社は、輸入関税があるために、国際価格の2倍の値段で、砂糖を購入しなければなりません。

・トウモロコシへの転作などにより、米国の2009/10年度の砂糖供給は、43%減少する見込みです。

・USDAによると、今年度、食品会社は、140万トンの砂糖を関税を払って、輸入すると見込まれています。

・しかし、砂糖生産者団体の政治力は、非常に強いために、今の段階で、オバマ政権が関税の撤廃に踏み切るかどうか、定かではありません。