エネルギー源としての月

月の土壌に大量に含まれているヘリウム3は、核融合の燃料として、有望であると言われています。
例えば、計算上、月の砂に吸着されているヘリウム3をすべて使えば、現在の世界で使われている電力の数千年分のエネルギーが得られるとされています。


中国が月探査を熱心に行っている背景には、このヘリウム3を、将来的にエネルギー問題解決の切り札にしたいという目論見があるからです。
既に、中国は、月周回衛星「嫦娥1号」によるマイクロ波探査で、月面の土壌層の厚さと、ヘリウム3の量を測定しています。
月周回衛星探査のニュース

しかし、核融合の技術は、まだ、世界的に未確立であり、月のヘリウム3利用の採算性の検証など、クリアすべき課題は、数多くあります。