米国の風力発電 老朽化した送電網が最大の障害

高い成長率を示している米国の風力発電ですが、大きな壁が迫っていることも、間違い無いようです。


今月の5日からシカゴで開催されている、米国風力発電事業者協会の年次総会で、関係者からの発言が相次ぎました。

・昨年度の米国の発電量の増加分の42%が風力発電のものであった。

オバマ政権は、全発電量の25%を風力発電で賄うことを目標としている。

・しかし、送電網の問題を解決しない限り、5%が限界である。

風力発電の適地であるワイオミング州ノースダコタ州では、特に、送電網の老朽化が深刻である。

・政府の目標を達成するためには、1万9千マイルの新しい高圧送電線が必要で、この投資額は、1000億ドル(約10兆円)に達する。

・もし、資金が調達できたとしても、5年以上の建設期間が必要だ。