電子情報産業への投資は減少と予測

サーチナより引用

工業情報化部はこのほど、電子情報産業の投資に関する分析と2008年の予測を発表した。マクロ政策環境の調整など不確定要素が増えたため、同分野への投資が更に減少すると懸念している。新華網が伝えた。

中国の第1四半期(1-3月)の全業種の輸出増加率は、前年同期比8ポイント減少した。近年の厳しさを増す国際経済の状況に加え、中国国内の金融・貿易政策の改革などで生産コストが上昇したことが原因だ。一部の外資企業は既に投資対象をベトナムやフィリピンに移しており、08年はますますこの傾向が強まると予測する。

一方、投資が好調なのは、「デジタル」や「ネットワーク」をキーワードとする携帯電話、フラットテレビ、ノートパソコンなど次世代IT製品だ。これらの分野では引き続き2桁の成長が続く見込みだが、コンピューター周辺機器など技術的に高度でない分野では投資が減少するとみられる。

また今後は、中国企業の競争力が一層向上し、一部の大企業では国際化路線が軌道に乗ると予想。貿易黒字の緩和と経済構造の改善を目的に、政府から新たな対外投資奨励政策が出されることも考えられるという。(編集担当:入澤可織)