2007年6月

日米の長期金利の上昇は、世界的にインフレ傾向が強まってきたことを示しています。次の段階では、過剰流動性の縮小によって、アセットクラス(株式・債券)の価格調整が行われます。

【債券】
インフレによって、債券は長期的に弱気です。米国は、1990年以降、通貨を過剰に供給してきたために、インフレの影響は深刻です。また、日本も過剰な通貨供給を続け、さらに、深刻な債務問題を抱えているために、2011年以降に長期金利が急上昇する可能性があります。

【株式】
米国の株式は、弱気です。特に、米国の金融株は、デリバティブの信用リスクを大量に抱え込んでいるために、非常に弱気です。
日本の株式は、強気です。中でも、中国の需要の恩恵を受けている企業や日本の政策変更が期待される企業、代替エネルギー関連の企業は有望です。
香港の株式は弱気です。中国本土からの資金流入が期待できますが、本土銘柄は過大評価されています。また、円高によって為替差損を被る危険性もあります。

【為替】
ドルに対して非常に弱気です。米国経済はFRBの過剰な通貨供給によって維持されてきましたが、既に限界に達しています。ドルへの信認低下と円キャリー取引の巻き戻しから、突然、急速な円高に転じる可能性が高まっています。

【商品】
商品はインフレに強いために、長期的に強気です。現在は、原油、コーヒー、ゴムが特に有望です。

【投資方針】
1.買い増し
商品先物(ロング)
債券ベア
米国株式ベア
ドル/円(ショート)
2.精算
社債投信
共済
東南アジア株式投信
香港株式ブル
3.投資先研究
日本株現物