2007/6 サウジアラムコ出荷量10%削減を継続

関係筋によると、サウジアラムコは6月分のアジア向け石油出荷量を契約量から10%削減する旨を顧客に対し通達しました。
5月の減産水準と同程度ですが、これまでの重質油中心の削減から、今回は、軽質油に削減の対象を移す動きが見られているとのことです。
また、欧州向けの出荷量も5月から据え置きとなる模様です。

サウジは、これまで、重質油の需要が少ないことを削減の理由としていましたが、今回の軽質油の削減で辻褄が合わなくなってきました。実際は、原油生産に何らかの問題が生じているものと思われます。

現在、WTIに比べて北海ブレントの原油先物価格がバレル5ドル以上高くなっていますが、サウジの減産やナイジェリアの紛争によって、欧州の原油需給がタイトになっていることを反映しているものと思われます。