1981年~1983年 米・実質株価の推移 (景気後退期)

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上の最初のグラフは、1981年から1983年までの米国の景気後退期における、CPI-U(都市部の全消費者)の前年同月比の12ヶ月移動平均の推移と景気指標との関係を表したものです。
点線は、株式投資に適したCPIの上限と言われている、4%のラインです。
この時期は大半の期間で、4%を超える激しいインフレでしたが、右肩下がりの形から、インフレの急速な抑制傾向が見て取れます。

上から二番目のグラフは、同じ期間での米・S&P500指数の名目値と実質値の推移です。
グラフ上、実線が名目値で、破線が実質値です。
実質値は、米国債イールドカーブに逆イールドが出現した年月を起点として、CPI-U(都市部の全消費者)を使用して、算出しています。
景気後退により名目値が減少していますが、実質値は、インフレの影響も加わり、大きく減少しています。

上から三番目のグラフは、米国の過去のS&P500指数の名目値と実質値の上昇率を景気後退期毎に示したものです。
グラフ上、水色が名目上昇率で、紫色が実質上昇率です。
1981年から1982年までの米国の景気後退期においては、名目の上昇率は、マイナス8%だったのに対して、実質の上昇率は、二倍強のマイナス19%となっています。

【注意事項】
1.当記事における景気後退期は、米国債イールドカーブに逆イールドが出現した時からCAB(化学活動バロメータ)の反転までの期間とし、NBERが発表している公式見解とは異なります。