1989年~1991年 米CPI-U 景気指標との関係

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上の最初のグラフは、1989年から1991年までの米国の景気後退期における、CPI-U(都市部の全消費者)の前年同月比の12ヶ月移動平均の推移と景気指標との関係を表したものです。
点線は、株式投資に適したCPIの上限と言われている、4%のラインです。

この景気後退期においては、全ての期間で、4%を上回っていることから、株式投資に適さない期間だったと言えます。
但し、CPIの前年同月比は、5%台で留まり、その後、低下していることから、インフレはコントロールされていたと言えます。

上から二番目のグラフは、同じ期間での米・S&P500指数の推移です。
景気後退期に入り、株価は一旦、下落しましたが、その後、上昇に転じています。

上から三番目のグラフは、米国の過去のS&P500指数の上昇率を景気後退期毎に示したものです。
1989年から1991年までの米国の景気後退期に関しては、7%の上昇となり、過去7回の景気後退の中で、二番目に良い株価のパフォーマンスでした。
インフレ率を考慮すると、実質的には、2%程度の上昇と考えられます。

【注意事項】
・当記事における景気後退期は、米国債イールドカーブに逆イールドが出現した時からCAB(化学活動バロメータ)の反転までの期間とし、NBERが発表している公式見解とは異なります。