1975年~1979年 米CPI-U 景気指標との関係

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上の最初のグラフは、1975年から1979年までの米国の景気拡大期における、CPI-U(都市部の全消費者)の前年同月比の12ヶ月移動平均の推移と景気指標との関係を表したものです。
点線は、株式投資に適したCPIの上限と言われている、4%のラインです。
この景気拡大期においては、全ての期間で、4%を上回っていることから、株式投資に適していない期間だったと考えられます。

上から二番目のグラフは、同じ期間での米・S&P500指数の推移です。
やや、上昇していますが、ほぼ、横這いとも言えます。

上から三番目のグラフは、米国の過去のS&P500指数の上昇率を景気拡大期毎に示したものです。
1975年から1979年までの米国の景気拡大期においては、約10%の低い上昇率でした。
過去8回の景気拡大期の中で、下から二番目の低い上昇率となっています。
インフレの影響を考えると、実質的には、マイナスとなっている可能性があります。

【注意事項】
・当記事における景気拡大期は、CAB(化学活動バロメータ)の反転から米国債イールドカーブに逆イールドが出現した時までの期間とし、NBERが発表している公式見解とは異なります。