2016/3Q 新規住宅資金貸付額 前年同期比 +25.4% ▼

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日本銀行が発表した2016年3Qの預金・貸出関連統計によると、日本の国内銀行による新規・個人向け住宅資金貸付金額は、前年同期比25.4%増加して、4兆5342億円となりました。

2期連続の大幅増加です。

新規住宅資金貸付額のトレンドを表す4四半期移動平均は、前期比6.1%増となりました。

注)
日本の国内銀行による新規・住宅資金貸付金額は、日本銀行の統計データから、以下の条件で抽出しました。
データコード:DL'DLHLLKG71_DLHL2DSFL
系列名称:住宅資金/新規貸出/個人向け貸出金/銀行勘定、信託勘定、海外店勘定の合計/国内銀行


上の最初のグラフは、1974年4Qからの、国内銀行による新規・個人向け住宅貸付金額の推移です。
トレンドを分かり易くするために、4四半期移動平均をプロットしています。

上の二番目のグラフは、同じデータの2006年1Qからの推移です。
注)見やすさのために、縦軸の初期値を2.5兆円に設定しています。

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日銀のマイナス金利政策で、個人の住宅ローン申し込みが増えています。
マンションや戸建て住宅の販売はあまり増えていないことから、過去の住宅ローンの借り換え需要が大きいと思います。
また、新設住宅着工戸数の中で、貸家が増えていることから、相続税対策として、銀行から融資を受けて、アパートなどの賃貸住宅を建設する個人が多いのではないかと思われます。