2006年の後半に、逆イールドが発生して、その後の米国の景気後退入りを示唆していることが分かります。
但し、このグラフでは、3ヶ月既発債の利回りをそのまま適用して、10年債新発債の利回りから差し引いています。
即ち、ベースを合わせるための調整前であることに留意してください。
以下のグラフは、2005年1月3日を起点として、景気後退入りの直前の2007年12月31日までの3ヶ月既発債の利回りの推移です。点線は、この期間での利回りの平均値です。
上のように、この期間での3ヶ月既発債の利回りの平均値は、4%強であったことが分かります。
下のグラフは、1982年1月4日から2015年11月19日までの、3ヶ月物の新発債と既発債の利回り差の分布です。横軸が3ヶ月既発債の利回りで、縦軸が、新発債との利回り差です。
2005年1月3日~2007年12月31日の既発債の利回りの平均値である4%に対する利回り差をこのグラフから読み取ると、約0.1%であることが分かります。
即ち、この期間では、3ヶ月既発債の利回りよりも、3ヶ月新発債の利回りの方が、平均して、約0.1%高かったと言えます。
調整前のイールドカーブと同じように、2006年後半に逆イールドが発生して、その後の米国の景気後退を示唆しています。