2015/2 世界の小麦需給 在庫率 27.7% △

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米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2015年2月報告)によると、2014/15年度の期末在庫率は、27.7%となりました。
前月から0.2ポイントの上昇です。


上の最初のグラフは、1960年からの世界の小麦の期末在庫率の推移です。

上の二番目のグラフは、期末在庫率から求めた1960年からの世界のの小麦需給逼迫率の推移です。
注)
需給逼迫率 = ( 期末在庫率 - 30% )× (-1)

供給量:725.03(+1.2%)
消費量:714.65(+1.5%)
需給バランス:△10.38
期末在庫量:197.85(+5.5%)
期末在庫率:27.7%(+1.1ポイント)

単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年度比

【需給】
生産量は、米国で乾燥及び4月の低温、豪州南東部で10 月の乾燥の影響により減少、カナダ等でも減少するものの、EU で春から初夏にかけての好天による増加、ロシア、中国の単収上昇等から、世界全体では史上最高となる見込み。また、消費量もEU、中国等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。

【価格】
2015年1月以降、世界的に潤沢な在庫・供給量が改めて確認される中、米ドル高の進展による米国産の割高感、米国大平原での降雨・降雪等から値を下げ、現在は5ドル/bu台前半で推移。