2014/6 世界の小麦需給 在庫率 27.0% △

イメージ 1

米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2014年6月報告)によると、2014/15年度の期末在庫率は、27.0%となりました。


上のグラフは、1960年からの世界の小麦の期末在庫率の推移です。

供給量:701.62(-1.7%)
消費量:699.06(-0.6%)
需給バランス:△2.56
期末在庫量:188.61(+1.4%)
期末在庫率:27.0%(+0.5ポイント)

単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年度比

【需給】
生産量は、EU で春以降の降雨により単収上昇が見込まれ増加、インド、中国等でも増加するものの、米国大平原南部で乾燥の影響等により減少、カナダ、ウクライナで収穫面積の減少と単収の低下により減少となること等から、世界全体では前年度を下回る見込み。また、消費量もEU 等で増加するものの、世界全体では史上最高を記録した前年度をわずかに下回る見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。

【価格】
カナダの史上最高の生産量見込み、豪州の生産量の上方修正等による世界的に豊富な供給量見込みや米国産の低調な輸出需要等から2014年1月には5ドル/bu台に値を下げた。

2014年2月以降、米国大平原南部の寒波による凍害や乾燥型の天候による冬小麦の作柄悪化懸念、ウクライナ情勢悪化による同国の供給減少懸念から7ドル/bu台前半まで値を上げたものの、5月中旬以降、世界在庫が潤沢であることや米国大平原南部での降雨による作柄改善期待の高まりから、現在は6ドル/bu台前半まで下落。