2013/3 世界のコーン需給 13.5% 在庫率 ▼

米・農務省が発表した世界のトウモロコシ需給報告(2013年3月)によると、期末在庫率は、前月報告から0.1%減の13.5%となりました。


生産量:854.07(-3.2%)
消費量:867.75(-1.3%)
需給バランス:▲13.68
期末在庫量:117.48(-10.4%)
期末在庫率:13.5%(-1.4ポイント)

単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの変更点】
消費量は、飼料用需要が米国で上方修正。

【需給】
生産量は、アルゼンチンで乾燥天候の影響はあるものの前年度より増産、中国で天候に恵まれ史上最高を更新も、米国、EUで高温乾燥による減産から、世界全体では前年度を下回る見込み。また、消費量は、中国、ブラジルで増加も米国で減少し、世界全体では前年度を下回る見込み。米国では、飼料用需要は上方修正されたものの、輸出量の下方修正等により、期末在庫率は5.6%と前月予測と変わらず。

【価格】
9月以降、南米の降雨過多によるとうもろこしの作付け遅れがあったものの、米国産の収穫進展や、高値による輸出需要の不振等から値を下げた。11月以降、引き続きアルゼンチンの降雨過多によるとうもろこしの作付け遅れがあったものの、米国の輸出不振から7ドル/bu前半から半ばで推移。その後、南米の天候回復や引き続く輸出不振から、12月後半以降7ドル/buを割り込んだ。
2013年1月以降、米国のエタノール生産は減少したものの、飼料用需要が増加したことやアルゼンチンの高温・乾燥天候から値を上げた。2月以降、米国の輸出需要の不振やブラジルの豊作見込みから一旦値を下げたものの、エタノール生産の増加等の需要回復見込みから値を戻し、現在7ドル/bu前半で推移。