2012/11 米・雇用統計 失業率 7.7% ▼ 雇用者数 +14.6万人 ▼

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米・労働省が2012年11月の雇用統計を発表しました。非農業部門の雇用者数は、前月比14.6万人増、失業率は前月から0.2%低下して、7.7%となりました。


上の最初のグラフは、1960年からの失業率の推移です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、各グラフをクリックしてください。
November Employment Report: 146,000 Jobs, 7.7% Unemployment Rate

上の二番目のグラフは、米国の過去の景気後退で、雇用者数が減少を始めた月を起点にして、何ヶ月目に何%の雇用が失われているかを表したグラフです。

今回の景気後退では、雇用者数の減少開始から、2012年11月時点で、59ヶ月目に入っており、約3.0%の雇用が失われたままになっています。

米国は人口が増えているので、もし、景気後退前の水準に雇用者数が回復したとしても、その時点では、失業率は、悪化していることになります。

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今回の雇用統計は、弱気の項目も含まれていますが、総じて強気の内容でした。

個別の項目を見ると、以下のとおりです。

1.9月、10月の雇用者数が下方修正された。(悪い点)
2.労働力率が低下する中で、失業率が低下した。(中立)
3.平均週間就業時間は、前月と変らず。(中立)
4.平均時給は、0.04ドル増と、前月とほぼ変らず。(中立)
5.経済的理由によるパートタイム雇用者数は、減少。(良い点)
6.求職期間が27週以上の失業者数は、減少。(良い点)
7.小売業者による臨時雇用者数が大場に増加。(良い点)
8.州・地方政府の雇用者数が増加。(良い点)

前月に続いて、米国の雇用環境は、着実な改善傾向を示しています。