米・労働省が2012年10月の雇用統計を発表しました。非農業部門の雇用者数は、前月比17.1万人増、失業率は前月から0.1%上昇して、7.9%となりました。
上の最初のグラフは、1960年からの失業率の推移です。
上の二番目のグラフは、米国の過去の景気後退で、雇用者数が減少を始めた月を起点にして、何ヶ月目に何%の雇用が失われているかを表したグラフです。
今回の景気後退では、雇用者数の減少開始から、2012年10月時点で、58ヶ月目に入っており、約3.1%の雇用が失われたままになっています。
米国は人口が増えているので、もし、景気後退前の水準に雇用者数が回復したとしても、その時点では、失業率は、悪化していることになります。
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今回の雇用統計は、先月に続いて強気の内容でした。
個別の項目を見ると、以下のとおりです。
1.8月、9月の雇用者数がいずれも上方修正された。(良い点)
2.労働力率が上昇する中で、失業率が上昇した。(中立)
3.平均週間就業時間は、34.4時間と前月と変らず。(中立)
4.平均時給は、23.58ドルと、前月から低下。(悪い点)
5.経済的理由によるパートタイム雇用者数は、減少。(良い点)
6.求職期間が27週以上の失業者数は、減少。(良い点)
2.労働力率が上昇する中で、失業率が上昇した。(中立)
3.平均週間就業時間は、34.4時間と前月と変らず。(中立)
4.平均時給は、23.58ドルと、前月から低下。(悪い点)
5.経済的理由によるパートタイム雇用者数は、減少。(良い点)
6.求職期間が27週以上の失業者数は、減少。(良い点)
米国の雇用環境は、着実に改善しています。