2012/4 米・住宅価格指数 +0.7% (20都市、季節調整後、前月比) ↑

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

S&P社が発表した米国の2012年4月の住宅価格指数(ケースシラー指数、20都市圏)は、季節調整後で前月比0.7%の上昇でした。季節調整前でも、前月比1.3%の上昇でした。

季節調整済みの対前年比では、1.9%減となっています。


上の最初のグラフは、1987年からのケースシラー指数(名目、季節調整後)の推移です。
青い線が、10都市の指数で、赤い線が、20都市の指数です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Case Shiller: House Prices increased in April

グラフを見ると、米国の住宅価格が名目では、2003年の水準まで落ちて、底を打ったように見えます。

上の二番目のグラフは、ケースシラー指数(名目、季節調整後)の対前年比の推移です。

10都市、20都市のいずれでも、依然として、前年比でマイナスとなっていますが、月を追うごとに減少幅が小さくなっています。

上の三番目のグラフは、1976年からの物価変動分を除いた実質での住宅価格の推移です。
黄線が、ケースシラーの全国指数、青い線がコアロジックのHPI指数、赤い線がケースシラーの20都市指数です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、二番目のグラフをクリックしてください。
Real House Prices and Price-to-Rent Ratio

実質価格で見ると、米国の住宅価格は、1998年から2000年の水準まで落ちてきたことが分かります。

米国の住宅バブルによる価格上昇分は、ほぼ、消失したと言えます。