MITのオンライン物価指標

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米国の消費者物価の推移を見る場合、一般的に、米・労働省が発表するCPIを基準に判断します。

しかし、CPI以外の民間で調査している統計の中にも、便利なものがあります。

ここで紹介するのは、マサチューセッツ工科大学(MIT)が独自に調べている、ビリオンプライスプロジェクトです。


この物価統計は、MITが作成したプログラムが、ネット取引を提供している小売業者のウェブページから、小売価格を自動的に収集して、そのデータから物価の指標を計算して、ネットで公開しているものです。

ネットで取引される商品に限定されますが、多くの商品がネット取引に移行しつつある現代では、年を追うごとに、CPIとの誤差が小さくなっていくことが、予想されます。

上のグラフは、年間のインフレ率の推移を、CPI(青)とMITの指標(赤)で比較したもので、両者はほぼ同期的に推移しています。

このMITの物価指標は、日次で更新されるために、当日の米国の物価を知ることが出来るという点で、非常に優れています。