サウジアラビア 内需用に原油在庫を大幅に積み増し

ゴールドマン・サックス社の分析によると、サウジアラビアが、原油在庫の大幅な積み増しに動いているということです。


ゴールドマン・サックス社が顧客に送った資料によると、昨年の12月から今年の2月の間に、サウジは、3540万バレルの原油在庫を積み上げたとのことです。

・この在庫積み増しは、輸出用に確保する為ではなく、今後の急激な需要の増加に対して、生産が追いつかないことを想定して行われたと考えられます。

・サウジ国内において、夏場の熱波で電力需要が急増することが、最大の理由です。

ゴールドマン・サックスは、当面、サウジの原油生産量は、日量1050万バレルを超えることは出来ないと見ており、この在庫積み増しは、それを裏付けるものです。

・サウジでは、発電用の原油消費が、2003年の日量34万バレルから、2011年には、日量52万バレルに拡大しています。