世界的な農地不足と中国の対応

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米国のGreenWorldという投資ファンドの Josh Cohnen のブログからの記事です。
なお、上のグラフは、FAOのデータに基づいた、2030年までの世界の人口の推移(左側)と一人当たりの農地面積の推移(右側)です。


・中国は、現在、世界の人口の20%を占めている。

・しかし、中国の農地面積は、世界の7%に過ぎない。

・しかも、中国の農地面積は危険な速度で、減少している。

・最も深刻な原因は水不足である。

・都市化と気候変動によって、耕作可能な面積は、1996年の1.3004億ヘクタールから、2008年には、1.2172億ヘクタールに減少している。

・一人当たりの農地面積は、0.092ヘクタールで、これは、世界平均の40%に過ぎない。

・耕作の準備地域の総面積は、470万ヘクタールを下回っている。

・Colvin and Co.の見積もりでは、中国が2020年において、穀物の自給を実現するには、1.2億ヘクタールの農地が必要である。

バンクオブアメリカの試算では、中国の農地面積は、既に、1.2億ヘクタールを下回り、2015年には、1.17億ヘクタールにまで減少すると見られている。

・既に、中国は穀物の輸入国になっている。

・全米穀物協会の見積もりでは、今年の中国のトウモロコシの輸入量は、170万トンとなり、来年は、580万トンに増加する。さらに、2014年から2015年には、1500万トンまで拡大すると予想されている。

・中国は、アフリカでの農地獲得に狙いをつけている。