1857年から1937年の米国の短期金利(CP金利)の推移

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econBrowserが、もし、FRBを廃止して、金本位制に戻った場合、経済がどうなるかについて、議論しています。


上の最初のグラフは、1857年から、1937年にかけての、米国の短期金利(CP金利)の推移を表したもので、縦線が連邦準備制度が始まった1913年の位置です。

この期間の大半で、米国は、金本位制を採用していましたが、FRBが創設される以前は、短期金利の動きが、非常に激しいことが分かります。

この期間中に、米国は何度も経済危機に見舞われ、その度に、金利が跳ね上がり、企業は資金調達が困難になっていました。

下のグラフは、上のグラフに、さらに、景気後退期を表すグレーの部分を重ねたものです。

FRBが創設される以前は、頻繁に景気後退に陥り、なおかつ、その期間も非常に長い事が分かります。

このような事実から、FRBと管理通貨制度による通貨体制は、それ以前のFRBの無い金本位制よりも、優れていると、econBrowserは、結論付けています。

注)グラフの出典は、以下のとおりです。
Monthly short-term commercial paper rates in New York City, 1857-1937. Vertical line marks creation of the Federal Reserve in 1913. Source: Frederick R. Macaulay, The Movements of Interest Rates, Bond Yields and Stock Prices in the United States since 1856, 1938