珪藻岩や褐炭からメタンガスを発生させる微生物が発見される

公益財団法人の北海道科学技術総合振興センター幌延地圏環境研究所が、「けい藻岩」や「褐炭」から天然ガス成分のメタンガスを発生させる微生物を発見したというニュースです。


・褐炭からメタンを作る微生物はいたが、けい藻岩を使う種類は世界初。

・メタン生産効率が最大56倍と高い。

・廃炭鉱などをガス田に変えられると期待。

・新微生物は北海道幌延町などの地下深くで見つかった。

・5グラムのけい藻岩に培養液50ミリリットルを混ぜると、5週間で岩1グラム当たり3.5ミリリットルのメタンが取り出せた。

・褐炭では4週間で同6ミリリットルだった。けい藻岩は植物性プランクトンの死骸などが堆積。この有機物を微生物が食べ、メタンを排出する。

・将来は廃炭鉱などの地下に培養液を注ぐ方法を想定している。

産業技術総合研究所の鎌形洋一博士は「低コストで地下資源が有効活用できる」と話す。不純物が多くて使い道がほとんどない褐炭は、稚内市の天北炭田だけで約20億トンの埋蔵量がある。

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あまり、注目されていませんが、廃探鉱や老朽化した油田を、微生物によって、ガス田に変えて、新しいエネルギー資源として利用するための研究が、各国で進められています。

この研究が実用化されると、エネルギー問題を一気に解決するポテンシャルがあるため、投資的にも見逃せない分野と言えます。