2011/12/5 イールドカーブ形状分析 景気拡大進捗率 50% →

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上のチャートは、現在の米国債イールドカーブと最も形状が似ているイールドカーブを、2004年の景気回復期から、目視で選び出して比較したものです。

【グラフ左側】
黒線・・・2004年11月5日におけるイールドカーブ
赤線・・・2011年12月5日におけるイールドカーブ
【グラフ右側】
米国株のS&P500指数の推移で、赤い縦線が、2004年11月5日の位置です。

【S&P500指数の比較】
2004年11月5日・・・1166.1
2011年12月5日・・・1257.0

イールドカーブの形状から見て、現在は、景気循環の中で、2004年11月5日と、ほぼ、同じ位置にあると考えられます。
S&P500株価指数も近い水準にあります。

【景気拡大進捗率の計算】
景気の底・・・2001年11月
景気の山・・・2007年12月
全期間・・・74ヶ月(=6年2ヶ月)
景気の底~2004年11月・・・37ヶ月(=3年1ヶ月)
景気拡大進捗率・・・50%(=37/74)

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現在、欧州の債務問題や欧米及び新興国の景気減速懸念で、株価は不安定な状況ですが、イールドカーブを見る限り、2004年と同様の景気回復局面にあると考えられ、金融市場の混乱は一時的なものと考えられます。