2011/10 米・中古住宅販売 年率497万戸 ↑

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全米リアルター協会(NAR)から、2011年10月の米国の中古住宅販売と中古住宅在庫が発表されました。

中古住宅販売戸数は前月比で、1.4%増加し、季節調整済みの年率換算で497万戸となりました。
中古住宅在庫は、前月比で、2.3%減少し、333万戸となりました。


上のグラフは、米国の中古住宅に関する以下の推移です。
・販売戸数(1994年より)
・在庫戸数(2001年より)
・在庫戸数の前年同月比(青線)と販売に対する在庫比率(赤線)(2001年より)

拡大図は、以下のリンクを開いて、1,2,3番目のグラフをクリックしてください。
Existing Home Sales in October: 4.97 million SAAR, 8.0 months of supply

中古住宅販売が伸びているのは、長期金利の低下によって、投資目的の住宅購入が増えていることが背景にあります。

中古住宅在庫は、現在の販売ペースでは、8.0ヶ月分と、先月から0.3ヶ月低下しました。
しかし、過去の平均(約6ヶ月)と比べても、依然、高水準となっており、住宅価格に対して下落圧力がかかっていると言えます。

中古住宅在庫の前年同月比は、13.8%減と、9ヶ月連続で前年を下回っています。
また、マイナス幅も連続して10%台で推移しており、住宅の過剰在庫の吸収が加速していることが分かります。

この状況が続くと、いずれ、住宅の販売在庫の不足から、新築住宅への需要が発生して、着工件数が伸び始めると予想しています。