2011/8 世界の小麦需給 在庫率 28.0% ↑

米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2011年8月)によると、期末在庫率は、前月報告より0.3%増の28.0%となりました。



供給量:672.09(+3.7%)
消費量:674.96(+3.0%)
期末在庫量:188.87(-1.5%)
期末在庫率:28.0%(-1.3ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの主な変更点】
ロシア、ウクライナで降雨に恵まれ生産量を上方修正、EUで飼料需要増で消費量を上方修正。

【需給】
生産量は、前年度干ばつの旧ソ連諸国で増産、インドで史上最高の豊作となるが、EUの仏独英や米国の冬小麦地帯での高温・乾燥により減少することから、世界全体では消費量を下回る見込み。しかしながら、期末在庫率は依然高い水準を維持。

【価格】
4月半ばに旧ソ連地域等での概ね良好な作柄等で一時値を下げたものの、3月半ばから5月中旬まで、米国冬小麦の作柄懸念やとうもろこしの高騰に追随して値を上げた。5月下旬以降、ロシア首相の穀物輸出禁止解除の明言及び7月1日からの解除、北半球での収穫の進展等から値を下げた。7月上旬以降、とうもろこしの代替需要への期待等で上昇したが、ロシア産との競合から、現在6ドル/bu後半で推移。