2011/7 街角景気 現状DI 52.6 ↑

内閣府が発表した2011月7月の景気ウォッチャー調査(街角景気)は、現状判断DIが、前月よりも3ポイント上昇して、52.6となりました。
4ヶ月連続の上昇で、良いと悪いの分かれ目である50を超えて、5年3ヶ月ぶりの高水準となりました。

先行き判断DIは、前月よりも0.5ポイント上昇して、48.5となりました。
4ヶ月ぶりの低下です。

基調判断については、「景気の現状は、東日本大震災の影響が残るものの、持ち直している」として、3ヶ月連続で上方修正されました。

現状判断DI: 52.6(+3.0)
先行き判断DI: 48.5(-0.5)

括弧内は、前月比。


【個別DI】

・現状判断DIでは、飲食関連と住宅関連を除いた全ての項目が50ポイントを上回りました。

・特に、雇用関連が、59.5と60ポイントに近づいており、生産の回復により、製造現場で人手不足となっていると考えられます。

・先行き判断DIでは、サービス関連、製造業、雇用関連が50ポイントを上回り、他の項目が40ポイント台となっています。

・テレビ等の駆け込み需要の反動減が予想され、また、円高放射性物質の問題で、先行きに懸念があることが、反映されていると考えられます。

        指数 前月比
●現状判断DI 52.6 3.0
家計動向関連 51.8 2.0
小売関連 51.8 1.9
飲食関連 49.4 1.2
サービス関連 53.4 2.6
住宅関連 47.8 1.0

企業動向関連 51.7 4.4
製造業 53.3 4.5
非製造業 51.1 4.6
雇用関連 59.5 6.1

●先行き判断DI 48.5 -0.5
家計動向関連 46.4 -1.5
小売関連 44.8 -0.3
飲食関連 47.4 5.1
サービス関連 50.4 0.1
住宅関連 41.9 0.4

企業動向関連 49.9 1.0
製造業 50.7 1.2
非製造業 49.1 0.5
雇用関連 58.7 1.7


注)右端は前月比

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今後、震災からの復興需要が、本格的に経済システムに追加される為、日本の景気は、当面、強い基調が続くと考えられます。