中部航空宇宙技術センター 電動飛行機の設計・開発に着手

東京新聞から、「中部航空宇宙技術センター」(名古屋市)が、小型電動飛行機の設計・開発に乗り出すというニュースです。


●引用開始

 中部地方の産官学で構成し、航空宇宙産業の振興を図る社団法人「中部航空宇宙技術センター」(名古屋市)が二〇一一年度、二人乗りの小型電動飛行機の設計・開発に乗り出すことが分かった。航空分野への新規参入を目指す企業にも参加を呼び掛け、実行組織となる産学連合体を結成。空飛ぶタクシーやマイカーとしての実用化も視野に、三、四年かけて実験機を開発する計画だ。

 このプロジェクトは中部経済産業局の委託事業の一環。同事業では、次世代航空機の研究開発から生産までを総合的に支援する拠点づくりを目指す。

 小型電動飛行機の開発にあたっては、参加する企業や大学などの設備を活用。第一段階として、既存の二人乗りモーターグライダーの動力源をガソリンからリチウムイオン電池に代替し、電動化する。第二段階で主翼などを炭素繊維強化複合材(CFRP)などに置き換えて軽量化。第三段階では自律飛行制御など操縦士の負荷軽減や事故防止につながる先進システムを開発、搭載していく考え。

 実験機の開発には十億円規模の資金が必要で、国や新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)などの補助金採択も目指す。

 プロジェクト推進に向けて既に、宇宙航空研究開発機構宇宙機構)や、東大、名古屋大などの大学教授、航空機関連メーカーの技術者ら十八人からなる電動飛行機の作業部会を設置済み。(東京新聞

●引用終了

今後、原油価格が上がっていく中で、リチウムイオン電池の小型高性能化が進むと、電動飛行機やソーラー飛行機が、重要な産業技術となる可能性が高いと考えています。

現時点でも、要素技術は揃っており、体制さえ整えば、意外に早い段階で試作機が完成するかもしれません。