ロシアの原油生産量 高度技術で増産へ

ロシアが既存油田の更新のために、多額の投資を発注しているようです。


・世界的な石油サービス会社は、ロシアが西シベリアの油田に対して、多額の投資を行っている事を確認しています。

・ロシアの原油生産量は、1999年から70%増えて、世界最大の日量1000万バレルに達しました。

・これまでも、西シベリアの油田の減退から生産減に陥るとの見通しがありましたが、それらを打破しています。

・石油サービス会社は、北極海カスピ海沖合いの油田開発で、ロシアの原油生産は、2030年までに1070万バレルに達すると見ています。

・西シベリア油田の場合、既に単純な垂直掘削の時期は過ぎていて、今後は、よりコストのかかる高度な方法が適用されます。

・今年のロシアの石油掘削サービスの投資額は、前年比11%増の130億ドルに達する見込みです。

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一見、楽観的な見通しですが、良く読んでみると、そうでも無いニュースです。

・西シベリア油田は、既に多量のガスや水を注入しないと生産できない段階にあるようだ。

・開発コストの増加がほぼ確実で、原油価格の上昇につながりかねない。

・増産が順調に進んでも2030年までに1070万バレルが限界で、ロシアの国内消費の増加を考えると輸出余力は現在よりも低下する。