2010/6/7 イールドカーブ形状分析 中立

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上のグラフは、現在の米国債イールドカーブと最も形状が似ているイールドカーブを、前回のITバブル後の景気回復期から、目視で探し出した結果です。

【グラフ左側】
黒線・・・2004年8月4日におけるイールドカーブ
赤線・・・2010年6月7日におけるイールドカーブ
【グラフ右側】
米国株のS&P500指数の推移で、赤い縦線が、2004年8月4日の位置です。

【S&P500指数の値】
2004年8月4日・・・1098.6
2010年5月5日 ・・・1050.4

【戻り高値との比較】
ITバブル
底値・・・860(2002年10月16日)
戻り高値・・・1157.7(2004年2月11日)

2004年8月4日と戻り高値との比較
調整率:19.9%
期間:約6ヶ月

●住宅バブル後
底値・・・676.5(2009年3月9日)
戻り高値・・・1217.2(2010年4月23日)

2010年6月7日と戻り高値との比較
調整率:30.8%
期間:約1.5ヶ月

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株価水準とイールドカーブの形状から見て、現在は、景気循環の中で、2004年8月4日と、ほぼ、同じ位置にあると考えられ、既に調整局面に入っています。

今後は、調整局面がいつ終わるかが焦点になります。
調整率は、ITバブル後よりも、現在の方が10ポイントほど大きくなっており、充分な水準と言えますが、戻り高値からの経過期間が、まだ、約1.5ヶ月と短く、調整局面を脱するには充分な期間とは言えないと考えています。

以上のことから、株価の見通しは、「中立」のまま維持します。