エマルジョン燃料の可能性

三菱総研が、エマルジョン燃料の可能性について、レポートを出していました。


エマルジョン燃料とは、灯油や重油軽油などと水を攪拌させて乳化させた液体燃料の総称で、窒素酸化物や粒子性物質(PM)の発生を抑え、内燃機関の排出ガスがもたらす環境負荷を低減させる効果が期待されています。


この考え方は、20~30年前から、提唱されており、業者も多数存在していましたが、水によるさび、発停時の不着火、すすなどの問題があって、普及しませんでした。

しかし、最近は、技術が進んで、界面活性剤を使用せずに食品添加物によって形態安定性と均一性を保持するものや、乳化剤を用いないで、燃料油と特殊な機能水と少量の植物性油によって生成するものも提唱されています。

今後、安価で安定的なエマルジョン燃料の普及が進む可能性も有り、進展を見守りたいと思います。