サウジアラビアの農業企業(Nadec) スーダンの農地を取得

サウジアラビアが、スーダンの農地を取得したというニュースです。


・サウジに本拠を置く国家農業開発会社(Nadec)が、スーダン国内の4万2千ヘクタールの農地の取得を完了しました。

・サウジ政府は、2008年にそれまで30年間続いてきた小麦の自給プロジェクトを、水不足を原因として、放棄した後、企業に対して海外農地の取得を求めて来ました。

・Nadecによると、この農地はスーダンのナイル地区に在るということですが、契約が土地の購入なのか、賃貸借なのかは明らかにしていません。

・Nadecは、2008年に15万トンの小麦を生産していますが、これは、全体の売上の17%に過ぎません。

・Nadecは、乳製品とジュースの生産に注力しており、これらの売上比率は約70%です。

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人口増加と気候変動によって、中東諸国の水不足が深刻化しています。
その結果、海外の穀物への依存度が毎年、拡大しています。
海外農地への依存は、今後、食糧危機が発生した際に、国際紛争の原因となるでしょう。