統計データから見る中国の交通量の伸び (2)

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最初のグラフは、中国の鉄道の総延長距離の推移を、電化路線と未電化路線に区別して表したものです。
赤が未電化路線で、青が電化路線です。
1990年代以降、電化が進んでいますが、鉄道の総延長距離が延びているために、未だに3分の1以下に留まっています。
今後、電化が進めば、鉄道旅客が飛躍的に増えると思われます。

二番目のグラフは、最も急速な伸びを示している自動車の保有台数を、車種別に表したものです。
青が乗用車で、赤がトラックです。
近年、政府の購入支援策もあって、乗用車が垂直に近い伸びを示しています。

三番目のグラフは、乗用車とトラックの保有台数の年平均成長率(CAGR)を表したものです。
青が乗用車で、赤がトラックです。
1987年から2007年の乗用車の保有台数の平均成長率は、30.8%に達しています。
1997年から2007年の同成長率も、28.3%であり、これを、外挿すると、2017年に、中国の乗用車保有台数は米国を上回る事になります。
しかし、その時点でも、人口一人当たりの保有台数は、まだ、米国の4分の1です。

四番目のグラフは、乗用車とトラックを合わせた保有台数の過去からの推移と、成長率が継続した場合の将来の予測を表したものです。
青が過去の推移で、赤が将来の予測です。

最後に、Stuart Staniford 氏は、こう述べています。
「このような、天文学的な成長が未来永劫続くとは思わないが、少なくとも、過去25年間は、続いてきた事も事実だ。世界はいまだかつて、この中国のような工業機械(の大量生産)を経験したことは無い。」